暇コラム

鬱病と生きる会社員のブログ

アイドルの話

ジャニーズのファンには、愛称があるらしい。
たとえば、関ジャニ∞ならeighter、嵐ならアラシック。
若干昭和臭が漂うが実にわかりやすいし、
ファンもラベリング効果で一体感がうまれ、治安に良さそうである
しかしこの関ジャニ∞や嵐は比較的わかりやすいのだが、
問題は若手のグループである。
KAT-TUNはハイフンで、NEWSはパーナらしい。
KAT-TUNはそれぞれのアルファベット担当のメンバーがおり、
『-』だけがどのメンバーにもふられていないことからファンの愛称になったと推察できる。
NEWSは4人になって初めての楽曲であるなんとかパーナからつけたようだ。
これを調べてはじめてNEWSがかつて5人以上だったと知った)
そして、最も若いグループのKing&Princeはティアラである。
もはや何者でもない。
"キンプリ"はティアラという楽曲名を出していないし、
もちろんグループ名にもそれらしきものはない。
なぜティアラなのかわからないが、非常におしゃれで現代的な名称である。

ちなみにハロプロにはそういった類のものは一切ない。
すべて「○○ヲタ」で統一されている。
「娘。ヲタ」「J=Jヲタ」などというようにグループ名の略称+ヲタで表現する。
ジャニーズのファンには中高生が多い。
造語をうみだす文化をもつ彼女たちにとって、愛称をうみだすというのはごく自然なことなのかもしれない。

ここまでジャニーズの話をしてきたが、私自身はジャニーズ全盛期に青春をすごしておきながら、特にジャニーズが好きなわけではなかった。
嵐やKAT-TUNが人気を席捲する中、私は細々と20歳以上年上の人気俳優たちを応援していた。
正直、ジャニーズメンバーにはジャニーズでなければイケメン枠ではなさそうなメンバーもいるように思えていたし、肩書の力は偉大だなあなどと思っていたのだ。
それが、ついこの間、ジャニヲタの沼に足を踏み入れてしまったのである。
きっかけらしいきっかけがあったわけではない。
メディアに露出するたびになんとなく気になっていたのが、見続けることで好きに変わってしまった。
完全に単純接触効果である。
この単純接触効果により、私は『ティアラ』さんになってしまった。

前述のとおり、ティアラとはKing&Princeのファンの愛称である。
中でもリーダーの岸優太くんがとても好きになってしまった。
岸くんと仲がいいという点で他のメンバーもそれなりに好きだが、『担当』は岸くんだけである。
ティアラデビューしたことで、ティアラの由来を調べてみたのだが、これはメンバー命名らしい。
アイドル商法が「手の届かない存在」から「一体感」に変化していることがよくわかる。

さて、岸くんを好きになったことで私はある事実を認識することになる。
私は、もうそれほど若くないということである。
中高生のころ親ほど年の離れた俳優に夢中になったのは、自分にも、同世代にもない落ち着きやオーラがあったからだ。

岸くんは1995年うまれで、年齢は1つしか違わないのだが、20代前半独特の圧倒的な輝きがある。
その輝きが非常にまぶしい。
それは、あの特有の輝きを見慣れなくなったからであり、私自身から若さゆえの輝きが失われつつあるということに他ならない。
切なさで胸がいっぱいだが、岸くんを追う日々は非常に潤いにあふれ、楽しい。
これからもしばらくはティアラとして岸くんを応援していきたいと思う。