暇コラム

かいさ〜ん

父と母の話

NHK「100分de名著」を見ている。 国内外の様々な名著を取り上げ、1か月間4回に分けて研究者が解説してくれる番組だ。 要点をかいつまんだ解説と、それを受けた伊集院光さんの鋭い発言が見所で、私はこれを唯一録画して視聴するほど好きである。 2024年の4月…

本の話

本が好きなのか本が好きな自分が好きなのか、はたまた本がある空間が好きなのか、もはやよくわからないが、本が好きである。 本屋や図書館に飽き足らず、ブックカフェやブックホテルまで行って本を物色し、そこで出会った本を買うこともしばしばある。 けれ…

コミュニケーションの話

慢性疾患になってから、人からの声かけが善意だとわかっていても悲しくなってしまうことがあると気付いた。 たとえば、久しぶりに会った人がよく言ってくれる「元気そうだね」という言葉がある。 これに心配してくれていたんだなあ有難いなあ…などという思い…

誕生日の話

15年程前に、よく当たるという占い師に占ってもらったことがある。 私の前世は中国の歴史家で、(これもなんだかなあとは思いつつ、実は思い当たるフシもあるので半分だけネタにしている)その叙述により戦争を引き起こしたことが今世に影響を与えていると言わ…

体調の話

結局メンタルの調子がわるいのか、身体の調子がわるいのか、よくわからなくなっているが、とにかく身体の調子が本当にわるい。 この前新宿のクリニックで検査をしたら、私の脳はほとんど機能していないことがわかった。 健常と言われる状態の3分の1程度しか…

自分を知るという営み

自分の性質を不可避だった経験で説明したくはないのだが、私は人との関係において、それがどんな関係であろうと根本的に期待することはないように思う。 すべていつか終わるだろうと思いながら、誰かと関係を築いている。 終わらせるべきタイミングがきたら…

27万円の話

サラリーマンという生き物は、人事異動に翻弄される、哀しき性のもとに生まれている。当然私も御多分に洩れず、そんな性とともに日々を過ごしてきた。とは言え、最初の数年はそこそこ周りに恵まれ、それなりに楽しくやれていたし、大きな不満もなかった。し…

松村北斗くんの話

筆者は「ジャニヲタ」である。それも20代も半ばにして、突如目覚めた遅れてきたオタクである。男性アイドルというジャンルには、てんで興味がなかった。それが2019年夏、ふと目にした音楽番組で人生が変わってしまった。King&Princeの岸優太くんの美しいダン…

弔文

死のうと思っていた。 学校の廊下で自分を刺すつもりだった。 いつ、どうやって決行するか二週間考えた。 最後に自分を刺すナイフを買おうと店に出向いた。 手が、震えた。 ナイフを棚から取ることもできなかった。 私は死ねなかった。 あのときナイフを手に…

沖縄の話

沖縄県の宜野湾市というところで4年間暮らしたことがある。 宜野湾は那覇から程近いベッドタウンで、観光地らしい観光地のない静かなところだ。 生まれは関西だが、関西の記憶はほとんどない。 沖縄は私にとってきちんと記憶があるはじめての場所になる。 抜…

アイドルの話2

冒頭で断っておくが、筆者は2019年の夏頃から、怒涛の勢いでジャニーズ事務所にハマっている。 芸能人の話はファンでない人間にとっては非常につまらない。 社会学の某書でオタク気質の過剰さはコミュニケーションを阻害するというニュアンスのことが書いて…

2019年の話

大したことのない、2019年を振り返る。 ・仕事の話 人の仕事の話は大抵つまらない。戦場カメラマンとか、珍しくて特殊な仕事なら需要もたんまりあるだろうが、私は一般企業の会社員なので割愛する。 ・途上国の話 散々将来の目標を語っておいて今更だが、 20…

クリスマスの話

クリスマスの高揚感よりも、 出勤最終週の高揚感が勝ってしまうのは、雇われている人間の悲しい性である。イルミネーションに照らされた街並みに心がおどらないわけではないが、今年の12月25日は週のどまんなかの水曜日であり、 サラリーマンにとってはただ…

「自分らしさ」の呪縛の話

「自分らしく」とはじめて言われたのは、小学校の道徳の授業だったと思う。自分らしく生きよう、いきいきと、のびのびと生きよう、そう語りかける教科書に違和感を覚えた。学校で評価されるのは、決まってテストの点がよく、行儀がよい子供で、そういう優等…

インド旅行の所感1

1週間のインド旅行から帰国した。日本では隠されている人間の情熱や格差がむき出しになっている国で、くらくらするほど刺激的だった。自らの適応能力に驚くとともに、海外赴任への思いが強くなった1週間でもあった。日本の情報の流れははやい。たった1週…

自分の機嫌をとる話

ここ数日、すこし人に会いすぎている。金曜日、日曜日、月曜日と連続で人に会った。会う時間は楽しいが、過ごした時間をひとりで咀嚼する時間が必要だ。その時間が今圧倒的に足りていない。しばらくはあまり人に会わずに自分や自分の趣味に向き合うようにし…

n度目の岸くんの話

King&Prince 岸優太くんを好きになってから、すっかり紫が好きになってしまった。(念のため書いておくが、紫は岸くんのメンバーカラーである)紫色であれば何でも欲しくなってしまう。特に身に着けられるものがいい。今日も、GUで紫の部屋着が発売されている…

終戦の日の話

以下、8月に書いた文章である。__________________________________________________________________8/158月15日は日本国民にとって、意味深い日である。二度の原爆を経て、ようやく終わった戦争を思い返す一日だ。しかし、この「終戦の日」というものは正…

アイドルの話

ジャニーズのファンには、愛称があるらしい。たとえば、関ジャニ∞ならeighter、嵐ならアラシック。若干昭和臭が漂うが実にわかりやすいし、ファンもラベリング効果で一体感がうまれ、治安に良さそうである。しかしこの関ジャニ∞や嵐は比較的わかりやすいのだ…

解離性障害の話

10月が終わる。ここまでのスピードで時が過ぎ去ってしまうともはや悟りの域である。感覚が麻痺した状態に身を置きながら、24歳最後の1か月を迎えようとしている。.解離性同一性障害、という言葉がメディアに出始めたのはここ最近ではないかと思う。それまで…