暇コラム

鬱病と生きる会社員のブログ

アイドルの話2

冒頭で断っておくが、筆者は2019年の夏頃から、怒涛の勢いでジャニーズ事務所にハマっている。

芸能人の話はファンでない人間にとっては非常につまらない。

社会学の某書でオタク気質の過剰さはコミュニケーションを阻害するというニュアンスのことが書いてあったが、本当にその通りだと自覚している。

自覚した上で、閉鎖的な自分の性格を直す取り組みとして自己開示をするために、積極的に好きなアイドルの話をしていきたい。

これは所謂オタクの言い訳である。

オタク以外に推しの話をしてしまいがちなオタクにぜひ使ってほしい。

 

さて本題に入ろう。

以下、2組のグループのデビューを祝して書き連ねるものである。

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2020年1月22日、ジャニーズ事務所から2組のグループがCDデビューした。

デビューを果たしたのは結成8年のSnow Manと結成5年のSixTONES、計15名である。

 

ジャニーズ事務所から2組が同日にデビューするのは初めてのことだ。

通例、ジャニーズでは複数組いるデビュー候補のうち、一組だけが選ばれてデビューしていく。

2組同時デビューはそんなジャニーズのデビュー文化を変えるものだった。

 

たしかに「同時デビュー」はキャッチーではあったし、話題を呼びやすかったと思う。

なにより、長いJr.生活を経た彼らと応援し続けたファンにとっては、どんな形であれ待ち焦がれた「デビュー」のはずだった。

 

しかし、現実にはこの同時デビューは、ファンの間で物議を醸すことになった。

デビュー発表日から約半年の間、実に多くの真偽不明の情報が飛び交った。

やがてファンは事務所やメンバーの一挙一動に過剰に反応するようになった。

その結果、アイドル人生でもっとも喜ばしいはずのデビューをファンですら喜べない状況があったことは否めない。

 

アイドルグループは変わっていくものである。

しかし、その変化はメンバー本人が望まない変化であることも多い。

そしてほとんどの場合は、本人が本当のところどう思っているのかをファンが知るすべはない。

結局、変化を受け入れられないファンは淘汰されていく。

 

アイドルはショービジネスのひとつの形態に過ぎない。

彼らは多分に演出された存在で、真の姿などなく、真実を求めてもいけないのだろう。

 

だからこそファンはアイドルの虚構を信じて消費し、その上で血の通ったアイドル本人の幸せを願うしかないのだと今は思っている。

 

アイドルの世界は、一般社会以上に努力がそのまま成果につながることのない世界だ。

アイドルは売り手に左右される商品でしかない。

その事実を受け止めた上で、ファンとして彼らの幸せを願い続けようと思う。

 

15人全員の前に、それぞれの努力に見合った、望んだとおりの将来が待っていますように。

Snow ManSixTONES、デビューおめでとう!